ADHDの子どもの叱り方で注意するポイント
2022/05/08
ADHDと診断されている子どもたちは、特性を起因とした行動が見られます。
そのため、周りとトラブルになってしまったり、失敗を重ねたりすることで、自信を失いやすい状況になることがあります。
大人が叱ったり、注意したりする必要がある場合、どのような点に気を付ければ、子どもたちの自尊心を傷つけずに伝えられるのでしょうか?
今回は、ADHDの子どもを叱る際、大人が注意するポイントを見ていきましょう。
ADHDと診断された子どもを叱る際のポイント
感情的に叱らない
ADHDと診断された子どもたちは、大きな声や大きな音を嫌う傾向があります。
大人が感情的になって、大きな声で叱ると、その声に反応して感情の高ぶりを抑えられえなくなることもあります。話の内容をしっかりと伝えるためにも、叱る時は静かに、ゆっくりとした口調で話しましょう。
「なぜこの行動がいけなかったのか」「次からどうすればいいのか」を丁寧に説明し、次に同じ失敗をしないように一緒に対策を考えましょう。
子どもの人格を否定しない
叱る時は、子どもの「人格」を否定するのではなく、「行動」を叱りましょう。
例えば、「○○はいつもこんなことをして!」「また○○か!」といった叱り方は、その子自身を否定することなので自尊心を傷つけてしまいます。
このような叱り方ではなく、してはいけない行動・理由・対策をゆっくりと伝えましょう。
例として「今の行動は、周りの人がびっくりしてしまうよ、次からはこうしようね」などが挙げられます。
個別に叱る
叱る時は、みんなの前ではなく、その子と1対1で話します。
個別に叱ることで、子どもに恥ずかしい思いや気まずさを感じさせることなく、話ができます。
周りの目がないことで、子どもも大人の話に集中しやすくなります。
また、周囲の人たちがその子どもに対して、マイナスイメージを持つことを防ぐことができます。
まとめ
ADHDと診断されている子どもを叱る際には、感情的にならないこと・子どもの人格を否定しないことに注意し、個別に伝えることを心掛けましょう。
大人が叱り方に気を付けることで、子どもの自尊心を傷つけずに、その子の成長を促すことができます。
ぜひゆっくりと静かに、わかりやすい言葉で伝えてあげてくださいね。